農閑期に入り、月次単位で農作業の計画をたてて仕事を進めています。茶園の周りでは紅葉が始まり、秋も深まってきました。(岩田文明)
農閑期に入り、月次単位で農作業の計画をたてて仕事を進めています。茶園の周りでは紅葉が始まり、秋も深まってきました。(岩田文明)
草刈り機で刈った後、乾かしていた茅(かや)を、紐でくくる作業を始めています。茅は、茅葺屋根の「茅」と同じ意味で、主にススキなどのイネ科のことです。茅は、くくった後は、立てて置き、冬になってから茶園の畝間に敷詰めていきます。
私たちは、茶樹から「葉や茎」を収穫して戴いているので、これと似た有機物(≒茅)を、茶園に還していくことで、バランスがとれた自然と美味しいお茶になると考えています。(岩田文明)
毎年、有機栽培シリーズのすべての茶園の畝間には、ススキや落ち葉などの有機物を敷詰めているのですが、今年も、そのススキを刈り始める季節となりました。穂が出る前に刈るとススキは弱りますが、秋になって穂が出てから刈ることで、毎年、その株から樹勢の良いススキが育ちます。ススキ畑(萱場=かやば)は、茶園へのミネラル・炭素分等の供給する畑として大切にしています。(岩田文明)
茶園の除草にまわっていると、時々、ハチの巣に遭遇します。農作業に行く全ての車には、いつもポイズンリムーバーを搭載しており、作業中、万が一、刺された時は、この道具で、即、毒を吸いとるようにしています。
蜂も茶園の中では大事な生き物なので、出来るだけ、そっとしておきますが、ハチの巣で作業が出来なくなる場合などは、防御服を着て採取し、幼虫は、居合わせた家族やスタッフで調理して美味しく戴くことになります。(岩田文明)
当園の有機栽培茶園には、年に一回、「菜種油粕」を入れています。昨冬敷詰めたススキなどの有機物と混ざり合い、茶園の畝間でゆっくりと分解が進んでいきます。当園では、茶園土壌みずからの力で有機物が分解され茶樹の栄養となっていく、その過程を大切に考えています。(岩田文明)
5月に収穫した一番摘みの新芽で煎茶や紅茶をつくった後、3ヵ月が経ちました。現在出荷させて頂いている「一番摘み月ヶ瀬煎茶・冠茶・満月」は新茶の風味から、熟成した味わいに変化してきました。
貯蔵していた紅茶も熟成が進み、発酵を止めた時の香りが、しっかりと出てきました。新茶案内で紹介させて頂いた通り、今年は製茶方法を大きく改良しましたが、おかげさまで、その成果が出たと感じます。9月には、先ず「有機紅茶月ヶ瀬べにふうき」「有機紅茶月ヶ瀬べにひかり」「有機紅茶月ヶ瀬べにほまれ」「有機紅茶月ヶ瀬春摘み」で、2019年産の出荷を開始させて頂けるよう準備を始めていきます。(岩田文明)
今年は、昨年より1週間ほど遅いペースで生育しています。40か所以上に点在している茶園の中で、まずは『早生品種の「さえみどり」「さやまかおり」』から始まります。
『2019新茶案内』が出来ました。今季も、よろしくお願い致します(岩田文明)
茶山に種を蒔き始めて、今年で3年目になります。種植え作業は、普段は袋詰めや荷造り、事務をしてくれているパートさんも、皆一緒に、おこなうようにしています。
今年は、9品種から採った種を、9か所の茶山に植えたので、種植え巡りのようになりました。(岩田文明)
3月15日から始めた春整枝ですが、晩生種の「おくみどり」「やまとみどり実生」の茶園を最後に、作業を終えることが出来ました。春整枝を始めた3月中旬頃は、暖かい日が続き、例年より春の訪れが早いと感じていました。しかし、3月後半になってからは、季節が逆戻りしたように寒い日が続くようになり、4月に入って雪が舞う日もありました。
今回、整枝作業を行った茶株面から、これから、今年の新茶となる新芽が芽吹いてきます。(岩田文明)
今春は、茶栽培が辞められて30年ほど経過して笹林になっていた所「4か所」に種を植えます。勢い良く笹が育っていた所に、茶の実を蒔きたくて、地上部と地下部(根)の笹を取り除いてきましたが、ようやく、表面の土(表土)だけが残ってくる状態となってきました。
平成時代は笹が表土を育んできてくれましたが、次の時代は実生茶が表土をつくり、収穫出来たお茶をお届け出来るよう準備を進めています。(岩田文明)