2014 手摘みイベント に参加してくださった方
みなさま方 へ
今年の イベントで手摘みした 紅茶を加工した ご報告です。
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今回2か所の茶園で一芯二葉で摘んだ2種類の新芽を、別々に加工しました。
ジョノクチ在来は開拓して以来、初めてお茶に加工するので、
どのような香りが発揚するのか、
ずっと前から個人的にもとても楽しみにしていました。
●午前の部
「山ノ下茶園」「べにふうき」
新芽の特徴:落ち葉や枝チップだけを施し、
月ヶ瀬の自然のリズムでゆっくりと育ち、
水分量が少ない節間の短いタイプ。
加工の方針:厳しい環境で負荷がかかりながら育った新芽なので、
萎凋を進めギリギリまで水分を抜いて、
ストレスがかかりながらゆっくりと発酵できるようにする。
茶はストレスがかかることによって、
特殊な香気が発揚することがあるため、
製造面でも新芽にストレスがかかるよう工夫してみました。
仕上った結果:「べにふうき」の特徴に加えて、
繊細ではありますが抜けるような複雑な繊細な心地よい香りが発揚しました。
萎凋を強めに進めた「べにふうき」
棚乾燥機で、乾燥を終えた状態
●午後の部
「ジョノクチ茶園」「在来種」
新芽の特徴:ジャングル茶園を開拓した後、勢いよく伸び、
水分量が多い節間が長いタイプ。
加工の方針:比較的水分量が多いので、
発酵が順調に進むことが見込めるため、基本に徹底した加工をおこなう。
仕上った結果:緑茶系の甘いスーとした香気が発揚した所で発酵を止めました。
在来種ならではのソフトで立体感ある余韻も感じられます。
●比べてみよう
今回、同じ日につくった二種類の紅茶の楽しみ方。お茶は、比べることで楽しみ方が広がります
①緑茶系「在来」と紅茶品種「べにふうき」の違い
②在来種とクローナル(品種)の違い
③ストレスがかかりながら育った新芽と、そうでない新芽
などなど・・・・、どちらの紅茶も、新芽を破砕せずに加工しています。
茶器の中で茶葉が開くと、摘んだ時の状態、一芯二葉がよく分かります。
初めての方も、毎年参加して下さっている方にも、
きっと楽しんで頂けることと思います。
皆の力で作り上げたオリジナル紅茶のお届けまで、今しばらくお待ちください。