収穫日:2014/6/8
茶園の名前:長引 宮山
お茶の品種:さえみどり(幼木)
天気:すっかり夏らしい陽気となって来ました。
今日の畑のこと: 今日からほうじ番茶の原料となる刈下番茶の収穫です。番茶収穫前と後の茶園の写真。
つくられる予定のお茶:有機ほうじ番茶の原料
ご予約いただいた新茶の出荷が、5/28から始まりました。春摘みの紅茶は6/3から始まっております。
いつも新茶納品の時に書かせていただいているおたよりです。
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新茶お届けさせて頂きます。
今春は、霜の心配される日がありながらも、備えてある防霜扇などにより、大きな被害もなく収穫を迎えました。今年は、特に「有機一番摘み月ヶ瀬煎茶」・「有機紅茶月ヶ瀬春摘み」は当園らしい、体にすうっと入っていくようなより自然な味・香りに仕上がってきております。これは地域循環の圃場へのとりくみの傾向が出てきているように思います。何カ所に分かれる畑の中の「有機一番摘み月ヶ瀬煎茶」専用のお茶はどの畑もばらつきが無くよい感じに仕上がっています。
一方で、ここ数年、耕作放棄などで請け負ってきた畑の中で新たに有機認証を取得した圃場の収穫も始まりました。仕上がったお茶は農薬も化学肥料も使ってはおりませんが、いましばらく当園の味になるまで別の煎茶として卸などで出荷して行きます。
今回、圃場が増えていくなかで分かってきたことは、野菜などとは異なり、樹木であるお茶は、その味まで圃場の環境が反映されるのには、年月がかかるのだということです。農薬化学肥料の影響だけでなく、圃場への取り組みがきちんとお茶にでてくるのには思っている以上に時間がかかるものでした。
またご案内は秋口になりますが、茶山で“萎凋”の技術を活かしたお茶を本格的に作っております。すでにいくつか仕上がっておりますが、茶の木が茶の木らしく育つ上で放つ香りの個性に、大和高原に残る昔ながらの茶山が宝のように思えてきました。月ヶ瀬健康茶園では、大和の香るお茶をこれからも継続的に作り続けます。
最後に、新芽を収穫しながら、茶畑や農道、茶園の周辺で特定の昆虫が大量に発生している様子がとても気にかかりました。長年この土地で経験のある両親も、時代とともに変わっていく天候の変動に異変を感じないではいられません。新茶案内の中で、二番茶を収穫しない等の方向性をお伝えさせていただきましたが、気候に直結しているこのお茶づくりを、常に観察し茶栽培をつづけていきたいと思っております。今期もよろしくお願いいたします。
2014/5/28
月ヶ瀬健康茶園 岩田文明
製茶日:2014/6/2
①つ目の畑:ゲンダラ
品種:やまとみどり在来
②つ目の畑:井口山
品種:べにほまれ
今日の製茶のこと:今日は加工最終日です。天候にも恵まれ、加工日和が続きました。①やまとみどり在来は、試験的に紅茶加工をしてみています。乾燥まで終わりました。②べにほまれは、いま、萎凋までうまくいきました。これから揉捻と発酵。アッサム系なので、これから発酵過程でどんなに香りが化けるか、ドキドキします。 今日の製茶のこと(つづき):①この品種は比較的よく発酵します。②アッサム系なので、緑茶品種と比べ、発酵で赤くなります。リーフ型に揉み、今日は3時間で、発酵を止めます。萎凋のときのミルクのような甘い香りと、発酵時のスッーとした香りが、混ざった感じです。 仕上がったお茶:①紅茶 試作 ②有機紅茶月ヶ瀬べにほまれ
①やまとみどりの在来
②べにほまれ