種から育てた茶樹のことで、挿し木から育った茶樹と比べて、一株一株に個体差が生じますが、直根が地中深くまで伸び、干ばつや凍害など地上部の気象の影響を受けにくい茶樹が育ちます。
種を採種した種子親の品種(種類)が特定できない実生茶であれば、「在来実生」または「在来」となります。
いっぽう、種子親の品種(種類)が特定できるもの、例えば「べにひかり」から採種した実生茶であれば、「べにひかり実生」となり、種子親が同じであれば、比較的、種子親に似た実生茶が多く出現します。
岩田文明
2025年4月26日作成

花が咲き、翌年、実ったお茶の種

挿し木から育った茶樹(左側)と種から育った実生茶樹(右側)