アッサム系品種「べにふじ」の茶園で種採りをしていた時のことです。「べにふじ」品種の茶株周りに、数年前に自然落下した種から育った(ひとり生え)と思われる茶の木が生えていたので、引っこ抜いてみました。
株の太さや根の長さから、まだ若木なのに、とても背が高く(喬木に)育っていたのに驚きました。日本の茶樹に比べて、アッサム系の茶樹は高木になると言われていますが、その予兆を感じました。
また、アッサム系の茶樹は、葉が大きめで、ゴボウのような太い根が張るのが特徴ですが、そういった特徴もみられたというのも印象的でした。
引っこ抜いた茶の木は「べにふじ実生」ということになりますが、実生苗であっても、アッサム種「べにふじ」の特徴を、しっかりと引継いでいるのではないかということを確認できました。