茶園に設置した、「チャドクガ」のフェロモントラップに、成虫の雄蛾が、誘引され始めています。
チャドクガの幼虫は年に2回(5月後半~6月初旬、8月後半~9月初旬)、卵から孵化して、所々の茶園に、局所的に発生します。
孵化してしばらくは、一枚の茶葉の裏側に幼虫が集まっていますが、生長するにつれて、茶葉を食害しながら、茶園全体に広がっていきます。
一枚の茶葉の裏側に、集まっているタイミングで、探して除去していきます。
たいへんなのは、茶葉を食害されることだけでなく、チャドクガの幼虫に人体が触れると酷いかゆみと腫れが広がります。
よって農薬を使わずに茶園管理をするうえで、このチャドクガ対策を検討していくことは、重要な課題の一つです。
フェロモントラップとは、成虫となった雄の蛾を、フェロモンで誘引して、容器の中に入り、捕獲していくものです。
2015年11月1日 月ヶ瀬健康茶園 岩田文明