お茶も一段落して、今日は楽しみにしていた夏休みの一大イベント「地産地消の宴」の開催日。
チーム岩田では前日の夕方から研修として活動しました。
「地産地消の宴」とは名前のとおり地域内で自分達で採取、捕獲、栽培・収穫した食材を活かして美味しい料理をつくり、みんなで楽しむという宴です。
さらに今回の宴では、昨年に中国・雲南で食べた、あの「火鍋」を、月ヶ瀬で再現しようというものです。
メンバーは、本日の料理長でもあり長野でお茶の販売をされていて昨年に雲南省を案内して下さった北城さん、喜喜茶の末松さん一家、月ヶ瀬で陶芸用の粘土の販売をしている西浦さん親子、蜂松の松本さんご夫婦、そしてチーム岩田{文明、岡野、道免、岩本(研修生)、丸山親子、文月、文地、ルナ、文祥、美代)です。
まずチーム岩田では、前日の夕方、食材確保のため、車で40分ほど上流まで釣りに出かけました。途中で少し雨が降ったおかげで、淵のほうで20センチ級のカワムツが4匹をはじめ型の良いのが15匹ほど釣れました。今回、チーム内で役割分担があるものの、捕獲から調理、食べることまで一貫することも大切な目的です。川釣りが初めてだったという岡野、道免も、幸先よくしっかり釣りました。
川釣り班
当日、釣り班は朝4時起きで、まず「天ぷら」「甘露煮」用の小魚を確保しに出かけました。
次は比奈知ダムでブルーギル釣り。元は食用として輸入された「外来魚」。北城さんはブルーギルのことを「川ギス」とまで言っていますが、まるで鎧兜をかぶった様な硬そうな見た目は美味しそうではありません。あるいはブルーギルが釣るのが難しい魚であれば、もっと高級感も出るだろうけど、これは入れ食い状態(餌を入れた瞬間に釣れる)です。みんなで協力しながら、ひたすら2時間釣り続けて終了。帰宅後、すぐに下処理をしましたが、「ここまでさばいてこそ、はじめて川ギスになる」というのが、北城さんの真意でした。なるほどです。
高級食材となった「川ギス」は、「火鍋のだし」「甘露煮」、三枚おろしは「フライ」「焼き魚」へと、余すところはありません。
その他、当日は鶏の解体班、ザリガニ釣り班、茶園の蜂の巣や雑草(スベリヒユなど)採り班、チーム岩田の自給用菜園収穫班など、大人も子供もみんなで分担して力を合わせながら食材確保と調理を進めていったおかげで、豪華な料理が揃い、どれもこれも美味しいものばかりでした。その中でも、とくに好評だったのは「川ギスのフライ」でした。
夜は、いろいろ食べて、たくさん話して、よく酔いました。
「素材をつくり(発掘して)、磨いて、その価値は自分たちの力で高めていく……」「地域で自立していく…」。地産地消の宴で月ヶ瀬に集まった方々、そしてブルーギルをはじめ自然から大切なことを学ばせて頂いたと感じています。ありがとうございました。
2014年8月19日 月ヶ瀬健康茶園 岩田文明