大きなポットで育てていた「ゆめかおり」という品種を、「オンボ山」の茶園に定植しました。通常は、一年生あるいは二年生の苗木を直接茶園に定植するのが一般的ですが、今回は異なる方法でおこないました。
2012年春、一年生の苗木を大きなポットに植え、集約してポット苗を育てる。
2015年春、樹体が大きくなり、定植しました。
このようにすると、
・一年生を直接茶園に植えるより、活着率が高くなる。
・定植後1~5年目ぐらいの期間の幼木茶園での除草作業を、大幅に削減できる。
というメリットがあると考えています。これから経過をみていきます。
いっぽうで、かつては紅茶を作るには発酵性の高い品種が良いと考えてましたが、現在では日照量の少ない冷涼な気候である奈良・月ケ瀬でつくる紅茶の特徴を出すには、まずは萎凋香が良い品種をつくることが、重要であると考えています。
そこで、「萎凋すると良好な花香が発揚する」という、ゆめかおり を少しですが、栽培することにしました。
2015年4月23日 月ヶ瀬健康茶園 岩田文明