近年、月ヶ瀬地区では、機械化(乗用型茶刈機の導入など)が困難な茶園の耕作放棄化がどんどん進んでいます。
2008年に「さえみどり」を定植した宮山に隣接する急斜面縦畝の「やぶきた」茶園も、2009年頃に耕作放棄された後、徐々にジャングルと化してきました。
私自身、このような奈良・月ヶ瀬の昔ながらの立地条件の茶園を活かしたお茶をつくり、自立できてこそ、この地域でお茶をつくる大切な意義があるのではないかと考えます。
『この場所の価値を表現することができるお茶をつくり、たとえこのような非効率な茶園だけでお茶づくりをしても、茶農家として自立して継続できるようになれること』
2012年4月、耕作させていただくことになり、結成した「チーム岩田」のメンバーである「道免」「岡野」そして少し手伝ってくれた「長男の文月」と一緒に、ジャングル茶園の再生作業をしながら、そのような想いを伝えました。