2017年は、月ヶ瀬の茶山に自らの手で初めて種を蒔き始める、「実生茶園づくりの元年」となります。この取組みは未来のお茶づくりに向けての大切な準備であると同時に、新たな取組みを進めていく過程そのものに、現在のお茶づくりをより活性化するための多くのヒントがあるのではないかと考えています。
将来、実生茶園から収穫できるお茶の特徴(早晩性、栽培特性、内質等)がどれぐらい種子親から引継げるものなのかは、やってみないと分からない部分が多々あります。しかし「月ヶ瀬の地勢をお茶で表現する」「自然栽培」「お茶の本質」といった当園の主題をさらに追究するお茶づくりを進めることを前提条件とした場合、「実生茶園づくり」を実際に始めるという、その方向性が重要であると考えています。
結果は過程が導いていくことが出来るような取組みを、これからも展開していきたいと思います。