当園の茶園には、挿し木苗で育てた品種茶園と、種から育てた実生茶園があります。
挿し木の場合は、親株の特徴をそのまま複製した苗を育成できるため、成園になったとき一株一株の境目が分からない程、均一な茶園となります。いっぽう、種の場合は親株の特徴を幾分か引継ぎながらも一株一株が異なる特徴を持つ茶樹となるため、成園になったとき凸凹気味に見える茶園となります。そこで、それぞれの特性を次の表にまとめました。
当園では、茶園を「品種茶園」と「実生茶園」に分類して、それぞれに適した栽培や製茶をおこなっています。
さらに「実生茶園」の場合、種子親の品種を特定出来ている茶園、例えば種子親が「やぶきた」であれば、「やぶきた実生」と明記するようにしています。いっぽう種子親が特定出来ない茶園、または品種茶が普及する以前(昭和30年代以前)に種を植えた茶園は「在来」と明記しています。