種を植えた後、ちょうど三年経過した茶園で、新芽が出る前に、初めての間引き作業を行いました。今回の間引きは、「生存競争に負けた茶株」「明らかに異質の茶株(コーロ種など)」「ミノムシや芯喰い虫などが入った茶株」を対象に進めていきましたが、実際に作業をしてみると、「根が真下に伸びていない茶株」もたくさんあり、これも間引き対象にしました。今回、実生でも直根でない茶株が、たくさんあり、「すべての実生が直根になる」という訳ではなかったことが初めて分かりました。因みに、今回の間引き作業は、立地条件が異なる3カ所の茶園(老間2、ハチドダ2、ゲンダラ)、かつ4品種の実生(さえみどり実生、べにひかり実生、ごこう実生、そうふう実生)で実施しましたが、品種実生の種類や立地などの諸条件によって、とくに浅い根の茶株の割合が多いと感じる場所はありませんでした。
「直根」は、実生を植える大切な理由の一つなので、「直根でない茶株」の間引きを徹底すると同時に、このようになる原因があるのかどうか、注意深く観察していきます。(2020年3月)